ワインコンサルタント&ソムリエの広瀬勇二です。
今回のテーマは、「おすすめワインセラーと自分に合ったワインセラーの選び方とは?」です。
3度目の緊急事態宣言が発出され、遂に飲食店でもお酒の提供ができなくなってしまいました。
ワインラバーの方々にとってはとても悲しく、またワインを飲む機会も少なくなってしまったことかと存じます。
残された道は宅飲み。
ご自宅で美味しくワインを飲む、また頂き物のワインなどを然るべき時に飲む日まで、できればワインセラーでワインを最良の状態に保っておきたいもの。
これを機に、ワインセラー購入を考えている方も少なくないのではないでしょうか。
そんなご要望にお応えし、今回はおすすめのワインセラーと、その選び方をお伝えしていきます。
Contents
まずは購入する際の注意点を知っておこう
ワインセラーの種類や説明についての情報は、調べれば山ほど出てきますが、セラー購入に際して、また実際に使用し始めてからの注意点などの情報は、案外少ないのではないかという気がします。
大人ワイン.comでは、最初にご購入や取り扱い時の注意点をお伝えし、皆様が他のサイト等でも色々とお調べいただく時のお役に立てればと存じます。
<注意点① 耐久年数がある>
当たり前と言えば当たり前なのですが、まずワインセラーにも耐久年数があります。
物にもよりますが、だいたい5〜10年くらいと考えていただくと良いと思います。
従って、ワインセラーは「一生ものの買い物」というわけではないのです。
頻繁に買う物ではないでしょうから、つい一生使えるような最高の物を選びたくなるでしょうけども、いずれ買い替えの時期や寿命も来てしまうものだということは覚えておいてください。
もちろん何十年も使い続けることができている方もおりますが、もし5〜10年で寿命が訪れた時にはくれぐれも落ち込まないように。
この耐久年数も視野に入れておけば、失敗しないようにといきなり最高級のものや高額なものを買おうと気張ることもないですし、自分のワインに対するモチベーションや用途に合わせて適したものを買えば良いという気軽な発想にもなれるかと思います。
<注意点② 冷却機能だけではなく、加温機能があるかも確認>
ワインを保存に適した温度に保ってくれるのがワインセラーですが、実は冷やすばかりでなく温める機能も付いているものがあります。
仮に庫内の温度を15度に設定していた場合、室内の温度がそれを下回っていて庫内まで冷えてきた時は、逆に温度を上げて15度をキープしてくれるわけです。
日本で普通に過ごしていればそれ程必要な機能でもないのですが、冬場に気温が著しく下がるようなエリアにお住まいの方、またそのような場所にセラーを置くご予定の方は、一応この加温機能が付いているか否かもご確認された方が良いでしょう。
<注意点③ 中古は避けた方が無難>
初めてワインセラーのご購入をご検討いただいている方などは、最初から最高級のものでなくてもと、つい中古にも目が行ってしまうかと思います。
「中古でも使えるのであれば良い」と思うかもしれませんが、注意点①の耐久年数ということを考えても、できれば中古品は避けた方が良いのではと私は思います。
今やリサイクルショップなどでも中古のワインセラーが売っていたりもしますが、ある程度のメンテナンスはしてあるにしても、冷却力が強いコンプレッサー方式(後述いたします)のはずなのにパワーが弱かったりですとか、そもそも冷却機能自体が弱まっているというものもあります。
保証という点でも充実しておりませんので、仮にお値打ちだったとしても、購入したこと自体を後悔することにもなりかねません。
注意点①でお伝えした、気軽に購入という意識はあっても、やはり中古よりは新品をご購入された方が、あらゆる面で良いと思います。
<注意点④>湿度調整も大事なポイント>
ワインの管理において大切な要素の一つが湿度。
保管時の湿度は60〜80%ほどが理想的と言われておりますので、ワインセラーの内部もできればこの湿度を保っている方が望ましいです。
庫内の結露を利用して加湿調整してくれるものや、付属の加湿トレーに水を溜めて加湿するものなどがありますが、すべてのワインセラーに湿度調整機能がついているとは限りませんので、必要であれば湿度調整機能の有無の確認もしておくと良いでしょう。
もし理想のワインセラーではあるのですが湿度調整機能だけが無いようなものに出会ってしまった場合は、容器に水を入れて庫内に置いて湿度調整をするという方法もあります。
<注意点⑤ 二つの温度調節機能が付いているものは注意>
庫内の温度をある程度の幅で自由に設定できるのがワインセラーですが、中にはセラー内の温度を二つ設定できるタイプのものがございます。
例えば上段は赤ワイン用として15度、下段は白ワイン用として10度といった具合に、一つのワインセラー内で二つの温度を設定できるのです。
赤ワインと白ワインの最適な提供温度は違いますから、各々に合った温度を設定できる形は一見便利そうには見えます。
しかし、セラー内で仕切りがありしっかりと保管エリアが分かれているわけではなく、またセラーの扉も一つですから、セラー内の温度差により霜が多く発生しやすいというデメリットもあります。
以前私が働いていた飲食店でもこのタイプのセラーを扱っていたのですが、ちょっと油断をするとセラーの奥の方に霜の塊ができてしまい、月に1回はこの霜取りの作業に追われておりました。
また、上段が15度、下段が10度だとしたら、ちょうど真ん中あたりにあるワインは果たして何度になっているのか?という疑問もありましたし、かえって温度管理がしにくいという感が否めませんでした。
赤ワイン、白ワインどちらも保管温度は同じ15〜16度くらいで問題はなく、ちょっと時間はかかってしまうかもしれませんが、ワイン提供時に白ワインやスパークリングワインであればクーラーを使って冷やし、上級ブルゴーニュ赤ワインのように18度くらいで提供したいワインは、少し早めにセラーから出して室温に馴染ませれば良いのです。
ワインを冷やすことを「Frappe(フラッペ)」、室温に馴染ませることを「Chambrer(シャンブレ)」といい、実際にレストランなどでも行われている作業ですので、このような方法で提供温度を調整すれば、ワインの品質などにも全く問題はありません。
また、一般的にはワインはグラスに注ぐだけで温度が1度上がると言われておりますし、クーラーで冷やせば1分間で1度下がると言われておりますので、ワインセラーの温度は家庭用であればだいたい12〜15度あたりで設定をし、白ワイン、スパークリングワインは少し早めに出してクーラー等で冷やす。赤ワインはそのまま出しても普通に飲んでいるうちに程よい温度になるかと思います。
従って、私個人的には温度調整は一つの温度設定でセラー内の温度を統一できるタイプをおすすめいたします。
性能よりも、自分の用途に合ったものを選ぶ
ワインセラーについて調べれば調べるほど、その種類も様々あることに気がつくと思います。
最近はどのメーカーも性能が上がってきているだけに、益々どれを買えば良いのか迷ってしまうことでしょう。
そこで大切なポイントは、あくまで自分の用途にあったものを選ぶということ。
・使用頻度(扉を開ける頻度)はどれくらいか(普段それ程扉を開けず、中身も高級ワインなどが主体で長期保存することを重視するのであれば、高額ではあるがコンプレッサー式が最もパワーがあり、消費電力も少ないため電気代の節約にも適している)
・設置場所はどこか(コンプレッサー式は多少の振動による音があるので、寝室などには適さない。ペルチェ式、アンモニア方式は振動が無いので静か)
・長期熟成ワインよりデイリーワインを入れる本数の方が多い(パワーは弱いが比較的お値打ちなペルチェ式で充分)
また収納本数も重要なポイントの一つです。
庫内にワインをパンパンに詰め過ぎても、庫内の冷却環境に影響が及ぼしますし、その分消費電力も大きくなりますので、電気代も必要以上に上がってしまいます。
できれば、自分が収納を予定している本数よりも少し多い本数を収納できるワインセラーを選ぶと良いでしょう。
例えば、12本詰め合わせセットを定期的にご購入されてワインを消費していくような方は、18本〜24本用あたりのセラーを選び、余ったスペースにはパンパンにはならない程度に他のワインを数本入れておくというような使い方が望ましいです。
また、最近は6本用や12本用の小型のワインセラーもあり、置くスペースなども考えるとコンパクトでとても魅力的で、実際人気もあるようですが、普段はデイリー用ですぐに飲んでしまう白ワインやスパークリングワインのご購入が多い方は、正直冷蔵庫でも充分ですのでワインセラーは必要ありません。
このようなコンパクトな小型ワインセラーを有効に活用するには、セラー内は赤ワインや長期保存のワイン主体で活用し、デイリーワインや白、スパークリングワインは冷蔵庫で冷やすという二段構えで使い分けるのが良いでしょう。
このように、自分が今後どのようなワインライフを送るのか、また設置場所の環境などを考え、用途に合わせてワインセラーを選ぶことが大切なポイントです。
それでは、次はワインセラーの種類を簡潔に説明いたします。
ワインセラーの種類は大きく3つ!
先程から何度か記載しておりますが、ワインセラーにはその冷却法の違いにより大きく3つのタイプがあります。
各々一長一短ございますので、それぞれの特徴を見ながらご自身の用途にあったワインセラーを探してみてください。
<ペルチェ式>
簡単に言うと電気だけの制御で温度を管理するタイプです。
自由に温度制御できる半導体素子・ペルチェ素子の2種類の半導体に電流を流し、一方は吸熱、もう一方は発熱が生じる現象を活かし、温度調節をする方式です。
このペルチェ式のメリットは振動がないこと。そして比較的安価で買えることです。デメリットとしては、コンプレッサー式に比べてパワーは弱く、電力もかかるといったところでしょうか。
<コンプレッサー式>
一般的な冷蔵庫同様、冷媒を使い、モーターで冷却するタイプです。
業務用ワインセラーや大型セラーによく利用される方式で、冷却パワーが強く消費電力も少ないのですが、モーター音が大きく、家庭用として使用するには、設置場所によっては多少音が気になるかもしれません。
最近は低振動のものも出てきているので、防振処理がされているものを選ぶと良いでしょう。
性能としては一番優れていると言えるので、価格は比較的高めになります。
<アンモニア方式(熱吸収式)>
アンモニアを冷媒として、気化熱を利用して温度を調節するタイプです。
振動が少なく音も静かで、経年変化が少なく長寿命なのが特徴ですが、ペルチェ式同様にコンプレッサー式と比べると冷却能力は劣ります。
このアンモニア方式のワインセラーは、小型冷蔵庫などを販売するDOMETIC(ドメティック)社唯一のもので、他のメーカーでアンモニア方式のものはないようです。
スウェーデンのElectrolux(エレキトロラックス)社がレジャー設備部門に独立したブランド名を与えたのがドメティックで、アンモニア方式は、スウェーデン人のバルトザール・フォン・プラテンとカール・ミュンタースが発明し、ボイラーへの加温によりアンモニア水溶液をシステム内で循環させ、熱を吸収させることで冷却効果を生み出すという、世界初の吸収式冷蔵庫として特許を取得した技術です。
以上3つが冷却方式で分けた主なワインセラーの種類ですので、各々の特徴を理解し、用途に合ったワインセラーをお選びいただければよろしいかと思います。
次は、実際にどのようなワインメーカーがあるのかをご紹介いたします!
代表的なワインセラーメーカー(海外編)
それでは、海外の代表的なワインセラーメーカーをご紹介いたします。
フランスの最高級ワインセラーメーカー。1976年に温度管理機能付きのワインセラーをフランスで初めて発売して話題となり、現在も品質と性能の高さで世界中から支持されています。
冷却と加熱の両機能を持ち合わせたツインプロセスにより、外気温の変動に影響を受けずに安定した温度管理ができる点が最大の特徴。大胆なデザインや豊富なカラーバリエーションも評価が高く、ラインナップが豊富なのも魅力です。
2012年6月、厳しい審査の結果、フランス国内、海外いずれにおいてもフランスの専門的知識が技術を支える事を目的としている”le label Origine France Garantie”(フランス製保証)ラベルを取得。
EuroCave社はこの保証ラベルを取得した唯一のワインセラーメーカーで、実際に飲食店での現場経験が豊富な著名なトップソムリエ達の協力も得て、極めて消費者目線に近い、信頼度の高いメーカーと言えるでしょう。
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EUROCAVE 【 ユーロカーブ 】
アルテビノは、フランス国内トップの老舗ワインセラーメーカーのブランドです。
フランスの北部にあるフーミー工場でワインセラー専門の職人が丁寧に作り上げており、フランス国内でも大型(100本以上収納可能な)ワインセラーとして高い評価があります。
大きな特長としては、
・収納効率が良い(同じ寸法の他社製品より収納可能本数が多い)。
・温度、湿度管理が充実(冷と温の空気を循環させ、温度を調節するだけでなく、適度な湿度を保つ)。
・防振処理されている(特殊な低周波コンプレッサーを防振ブロックの上に設置)。
・自動霜取機能などもあり、メンテナンスが楽。
などが挙げられます。
どちらかというと業務用としての需要も多いメーカーかもしれませんが、ウッド調のデザインがインテリアにも適していて、ワイン愛好家にも人気のあるメーカーです。
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アルテビノ | Z-MAX【ジーマックス】のワインセラー
シャンブレアは、1983年に元家電エンジニアのラルフ・ブッテンショーンによりドイツ・ハンブルグで設立された、ドイツブランドのワインセラーです。
四季の変化に富む日本の気候にも強く、絶対的な自信をもつ品質とマイスター精神の宿る技術者の妥協なき姿勢により、世界中の著名なホテル・レストランにも信頼されております。
大きな特徴としては、
・ドイツブランドならではの堅牢かつ精密な造り(セラー外のきれいな空気中から水分を取り込み、冷却ユニットによって結露させる「クリーン加湿方式」など)
・省エネ設計(EUの厳しい省エネECO基準「A」ランクをクリア)
・重ね置きができる(本来は上に物を置くことさえ避けた方が良いワインセラーですが、シャンブレアの60本用は上にもう一つ重ねることが可能)
などが挙げられます。
先の二つに比べると歴史も浅く、またドイツらしく機能性を重視したメーカーと言えるでしょう。
積み重ねができるという利点を活かせば、例えば120本用といった大量本数収納可能なセラーをご希望の方でも、白ワイン用と赤ワイン用として各々適した温度設定にしたセラーを二つ購入し、完璧な温度管理ができますね!
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ドイツ生まれのプレミアムワインセラー「シャンブレア」
代表的なワインセラーメーカー(国内編)
それでは、次は国内の代表的なワインセラーメーカーをご紹介いたします。
日本が誇るワインセラーメーカーの中でも信頼が厚く、日本のワインセラーメーカーのパイオニアとして専門家たちから愛され続ける国内ブランド。
四季が豊かな日本に適したワインセラーを目指して、保存や熟成に理想的な”地下カーヴ”の環境を再現するのが、フォルスター・ジャパンのワインセラーです。
ワインのプロにもご愛用いただいている、ワインセラー“ロングフレッシュ”が有名で1987年、スイスのヘルマン・フォルスター社との技術提供により、ワインセラーの輸入・製造・販売を開始。
大きな特長としては、
・冷却能力が特に優れたコンプレッサー式を採用し、冷却の際に発生する水分と冷気をアクティブに庫内に循環させる独自の「加湿循環方式」を搭載。
・上記の「加湿循環方式」により絶えず外気の水分を取り込んでいるため、1年を通じて平均70%以上という高湿度を維持するので、湿度に関するケアがほとんど必要無し。
・欧米に比べると家屋も狭い日本に合わせるため、できるだけ奥行きを浅くするなど、日本人に合うワインセラーを探求。
我が国日本が誇るワインメーカーですから、温度、湿度管理もさることながら、防振、収納効率等の基本的な性能は全て良いと言えます。
常に日本を意識した製品の数々は、日本人としては是非応援のためにも取り扱いたいワインセラーメーカーです。
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ワインセラーのフォルスタージャパン
<さくら製作所>
ワインセラー製造を志すベンチャー企業として創業したさくら製作所。
ワインセラーに期待される様々な要望、また問題点に正面から向き合い、ワインセラー一筋に絶えず探究の手を緩めない、まさに革命児的なワインセラーメーカー。
大きな特長としては、
・ワインの温度管理のために開発された特許技術「Bank Shot Cooling Technology バンクショットクーリングテクノロジー」を筆頭とした高い技術により、ワインの液体温度がブレない完璧に近い温度管理を実現。
・世界で初めて「ツイン冷却」の2温度式セラーを開発。私が敬遠している2温度式ですが、さくら製作所の2温度式はしっかりと部屋が分かれているため、限りなく完璧に近い2温度式を実現。
・より低い温度での管理が必要な日本酒のセラーとしての技術も有する(ゼロクラスシリーズは庫内を0℃まで下げて日本酒やビールを冷やすことも可能)。
・用途に応じてサイズ、性能ともに様々なラインナップがある。
フォルスタージャパン同様、日本人の要望に合ったワインセラーを追求しており、ベンチャー企業らしく思い切った、また革新的なアイデアと技術がとても魅力的なメーカーです。
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ワインセラーのさくら製作所
<アイリスオーヤマ>
皆様もご存知の、生活家電や季節家電、調理家電の他、お米等の食品、収納用品、ペット園芸用品、調理器具、家庭用照明・法人用照明、など多岐に渡る商品を取り扱っている企業です。
本来ワインセラー専門ではないのですが、2012年からは他の大手家電メーカーでリストラにあった優秀な技術者を大量に採用し、家電事業にも注力し始めました。
大きな特徴としては、
・コストパフォーマンスの良いペルチェ式が多い。
・コンパクトサイズが充実。
・デザインもシンプルなので合わせやすい。
上記の3点からわかるように、アイリスオーヤマのワインセラーは「家庭で気軽に使えるワインセラー」と言えます。
コンプレッサー式とのパワーの差などは否めませんが、家庭用としては充分な性能ですし、何よりお値打ちなので、ワインセラー初心者の方にもオススメです。
サイズもコンパクトでデザインもシンプル&シック、そしてペルチェ式ですから音も静かですので、まさにインテリアとしても最適です。
大手らしい、幅広い層に受け入れるワインセラーと言えます。
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ワインセラーの通販│アイリスオーヤマ公式通販サイト
ワインセラーにかかる電気代は?
ワインセラーを選ぶコツも含めて色々とご説明させていただきましたが、タイプの違いによってどれくらい電気代に差があるのかも気になるところ。
最後はワインセラーのタイプの違いによる電気代のお話をさせていただきます。
この電気代と耐久年数を照らし合わせることによって、もしかしたら性能も良く高額なコンプレッサー式のワインセラーの方がトータルとしてはお値打ちになる可能性もありますので、ワインセラーの電気代の算出は是非知っておきましょう。
ワインセラーの1日あたりの電気代を算出するためのおおよその計算式があります。
ワインセラーは「消費電力定格(KW)×稼働時間(1日なら24)×電力会社の電気料金目安基準単価(各電力会社によって違います)」で算出可能です。
例えば、消費電力定格が130Wのワインセラーを24時間稼働させ、東京電力の目安基準単価である27円で計算する場合は0.13×24×27で、1日あたりの電気代はおおよそ84円です。
ワインセラー購入時に消費電力価格を確認しておくことも大切ですし、自分の電気管轄の電力会社が電気代料金目安基準単価がいくらかを調べておけば、購入前におおよその電気代を計算し、無理のない購入かを確認できます。
そしてワインセラーの電気代算出式通りに計算した場合、1日あたりのワインセラー稼働電気代の平均は、ペルチェ式で1日50円、コンプレッサー式だと10円までで収まります。
他の電化製品と比較しても安い金額ですが、電気消費量が多ければ多いほど電気代は上がります。
ワインセラーを複数持っている場合や、冷却本数が多いと電力を更に消費するので、平均電気代を越してしまう可能性もあります。
上記を参考にしていただいて、自分の用途に合わせつつも、より経済的でもあるワインセラーをお選びいただけたらと思います。
今回の記事が、皆様の大切なワインライフを担うワインセラー選びのお役に立てましたら幸いでございます。
というわけで今回のテーマは、「おすすめワインセラーと自分に合ったワインセラーの選び方とは?」でした。