ホストも気になる?シャンパンタワーの値段と作り方は?

ワインコンサルタント&ソムリエの広瀬勇二です。

ワインコンサルタント&ソムリエの広瀬勇二

華やかな場には必ずと言って良い程シャンパンが登場する。

その華やかさの最たるものと言えばシャンパンタワーです。

何やかんやで誰もが一度はやってみたい、そしてそんなパーティーをしてみたいと感じているのではないでしょうか。

とはいえ、一体どうすればできる、はたまた値段はいくらくらいするものなのか?

そんな事を考えていると、結局チャレンジすることすら諦めてしまう。

今回は、ある意味ご自身でもシャンパンタワーを作りたい方にも、また業者に依頼した時の価格などについてもご説明させていただきたいと思います。

というわけで今回のテーマは、「ホストも気になる?シャンパンタワーの値段と作り方は?」です。

シャンパンタワーの値段は?

「シャンパンタワー」「値段」で調べると、真っ先に出てくるのはホストクラブでのシャンパンタワーのお値段です。

相場はまちまちですが、おおよそ50万円〜100万円、注ぐシャンパンやお店によっては1000万円を超えることもザラにあるとのことですが、それはあくまでそういったお店でお願いをした時の話。

私も前職でお客様からのご依頼でシャンパンタワーを手配したことがありますが、段数にもよりますが業者に頼めば数万円、イベント業者にイベント開催とともに依頼をすれば、シャンパンタワーの設置代金自体は3万円程度で済む場合もあります。

見映えも考えると、だいたい5段〜10段くらいが良いでしょう。

シャンパンタワーの設置のみを専門に手がけている業者もあり、会場まで出張して設置から使い終わった後のグラス洗浄、そして撤去までを全て担っていただけます。

 

お客様のご要望に合わせて、サプライズ用でシャンパンタワーごと移動ができる移動式や、LED電飾付きの光るテーブル、またお誕生日やお店の開店祝い、企業のパーティーなど、ご要望に合わせて装飾花やアクリルプレートなどを用意してくれるサービスもあり、かなり充実しております。

割れないグラスが届き、それを自分達の手で積み上げて作る「割れないレンタルシャンパンタワーセット」もあり、こちらはリーズナブル且つ自分達で作る楽しさが魅力的です。

失敗を前提に、ゲーム感覚でみんなでシャンパンタワー作りにチャレンジというのも面白いかもしれませんね。

シャンパンタワーの作り方と、注ぐ際の注意点

シャンパンタワーのレンタルの存在もお伝えいたしましたが、ではいざ組み立てとなった時、また実際にシャンパンをタワーに注ぐ際にもいくつか注意点があります。

ここではシャンパンタワーの作り方と注意点、そして注ぐ際の注意点もご紹介いたします。

まずはシャンパンタワーの基本ですが、文字通りタワーの如くシャンパングラスを積み上げますので、ある程度のグラスの数が必要です。

何段のタワーにしたいか、また形は四角錐、三角錐のどちらにするかを決めて、用意するグラスの数を算出します。

まずは四角錐で五段というシャンパンタワーを例にしましょう。

もちろん一番下から積み上げていくのですが、用意するグラスの数を知りたい場合は上段から数えていきます。

最上段はもちろん1脚、二段目は2×2=4脚、三段目は3×3=9脚、四段目は4×4=16脚、そして最下段の五段目は5×5=25脚、これらを合計して、1+4+9+16+25=55脚となるわけです。

更に段が増えても考え方は同じで、六段目は6×6=36脚、七段目は7×7=49脚と、各々段数の二乗をすれば、その段数に必要なグラスの数がわかります。

次に三角錐の場合ですが、これも法則を覚えれば簡単です。

仮に三角錐で五段のシャンパンタワーを作るとしましょう。

その場合、まずは四角錐と同じく最上段は1脚、二段目は1+2=3脚、三段目は3+3=6脚、四段目は6+4=10脚、五段目は10+5=15脚と、単純に上の段数よりもひと回り大きいピラミッドを作っていけば良いのです。

並べやすさも考えますと、私は四角錐をオススメいたしますが、三角錐の方が鋭利なタワーのイメージにはなります。

グラスの脚数がわかりましたら、あとはグラスをうまく積み重ねればタワーは完成ですが、この際一つ注意点がございます。

ドラマなどでもシャンパンタワーをてっぺんから注ぐシーンがあったりしますが、実はシャンパンタワーはあんなにスムーズに上から順に下のグラスまで注がれていくわけではありません。

実際は積み重ねたグラスの隙間からシャンパンがこぼれ落ち、一番上から注いでも二段目を通り越して三段目のグラスに注がれたり、どのグラスにも注がれず下にこぼれてしまったり、案外底辺はビショビショになります。

従って、以下のようなトレーを用意して、その中にシャンパングラスを敷き詰めることによってシャンパンタワーの形を整えるとともに、水浸しになる底辺から液体を逃がさないようにします(このトレーが無いと、床がドンドン水浸しになってしまいます)。

また、写真のように予め下段の方はある程度はシャンパンを注いでおいて、てっぺんからシャンパンを注ぐ演出はせいぜい三段目くらいまでにしておいた方が、会を滞りなく進めるには良いでしょう。

まだ若かりし頃、何も知らずにシャンパンタワーを組み立ててお客様にサーヴをお願いしましたが、なかなか全てのシャンパングラスまでシャンパンが行き届かず、結局私が足りないところは注ぎ足して皆様にお配りしたという経験があります。

三段目ですらなかなか満たされない時もありますので、できればてっぺんから注ぐ人がいても他の人も数人で下段も注いであげる方が、より円滑にシャンパンタワーの演出を進めるコツです。

主役の方が一人で脚光を浴びながら注いでいるのはいいが、グラスがなかなか満ちていかないのは見ていて滑稽ですし、逆に興醒めになってしまいます。

そうならないためにも、シャンパンタワーにシャンパンを注ぐ際には皆でワーワー言いながら数人でお手伝いをしてあげましょう。

シャンパンタワーに使用するシャンパングラスは?

シャンパンタワーに使うグラスですが、これはもちろん細長いフルートグラスではなく、平らで積み上げやすいソーサー型のシャンパングラスを使います。
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シャンパンタワー用に、割れないプラスチック製で複数個の販売もあります。
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また、今やAmazonでは家庭でのホームパーティー用の三段11脚でのシャンパンタワーセットも販売しているのにはビックリです。
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ご自身でグラスを購入してシャンパンタワーにチャレンジ!というような物好きな方がいたとしても、使い終わった後のことや、その頻度を考えると、やはりレンタルなり業者に依頼をした方が良さそうですね。

夜な夜な家でシャンパンタワーパーティー!みたいな夢のような贅沢三昧の方は別ですが(笑)

番外編「シャンパンにまつわる名言3つ」

最後に番外編として、シャンパンにまつわる名言を三つばかりご紹介したいと思います。

まずはフランスの英雄ナポレオン・ボナパルトが残した言葉。

「シャンパーニュは、勝利の時には飲む価値があり、敗北の時には飲む必要がある。」

ナポレオンが戦地へ赴くたびに大量のシャンパーニュを必要とするため、シャンパーニュ・メゾンは従軍として遠征先に赴いたそうです。

ナポレオンがロシア遠征で失脚した時、大量のシャンパーニュが略奪されましたが、それを機にシャンパーニュの素晴らしが各国に広がったとも言われています。

ナポレオンが戦勝酒として重宝していたシャンパーニュは、モエ・エ・シャンドン。

1869年に、モエ・エ・シャンドンをこよなく愛した皇帝ナポレオン1世の生誕150年を記念し、皇帝(アンペリアル)の名を冠してモエ アンペリアルが誕生しました。

皆さん「モエ!モエ!」と口癖のようにオーダーしますが、あのimperialにはそのような意味が込められていたのですね!
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モエ アンペリアル

次はシャネルの創業者として知られるココ・シャネルの名言。

「私は二つの時にしかシャンパンを飲まない。恋をしている時と、してない時。」

自身のブランドを築き上げ、今なお世界中の多くの女性を虜にしている彼女もまた、シャンパーニュを愛してやまなかったと言われています。

特に彼女は「シャンパンの帝王」とも呼ばれるKrugを愛飲し、その熱狂的な愛好具合から、文豪ヘミングウェイ、歌姫マリア・カラスと並び、世界三大クリュギストと呼ばれるほどです。

Krugを飲んだことがある方はわかると思いますが、並のシャンパンでは到底及ばない味わい深さがあり、ある種「孤高」とも呼べるような、良い意味で逸脱した地位を確立しています。

彼女の言う「恋をしている時と、していない時。」とは、つまり四六時中という意味ではなく、見方を変えれば「どんな時もシャンパン(Krug)は私の平常心を保ってくれる。」とも捉えることができるのではないでしょうか。

実業家としては大成功を収めた彼女ですが、どうやら恋愛面では紆余曲折が多かったようで、そのような中でもトップブランドを、また流行の最先端をリードし続けなければならなかった彼女にとって、この「シャンパンの帝王」の力強さは必要不可欠だったのではないかと私は勝手に解釈してしまいます。
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Homepage | Krug

最後は、イギリスの政治家・ウインストン・チャーチルの言葉。

「マグナムサイズはふたりの紳士には最適のサイズである。特に、ひとりが飲まないのであれば」

彼も大のシャンパン好きで知られておりますが、特にポール・ロジェを愛飲していたようです。
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ポル・ロジェ POL ROGER | エノテカ – ワイン通販

彼の言葉としては「我々が戦っているのは、単にフランスのためだけではありません。シャンパーニュのためでもあるのです。」の方が有名かもしれませんが、私はマグナムサイズのくだりの方が好きです。

二人の紳士にマグナムサイズが丁度良いということは、一人当たりは1本、特に一人が飲まないのであればということは、彼からすれば一人で2本分飲みたいということですから、なかなかの飲みっぷりですね。

ホストクラブなどでの高級シャンパンの一気飲みや、シャンパンファイトなども見ていると何だか勿体ない気もしますが、まあそんな楽しみ方も満更ではないと言ったところでしょうか。

いずれにせよ、シャンパンはやはり華やかな場には欠かせない、最高峰のお酒であることに間違いはないようです。

というわけで今回のテーマは、「ホストも気になる?シャンパンタワーの値段と作り方は?」でした。

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