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更なる新世界?のワイン達を一挙ご紹介!
ワインコンサルタント&ソムリエの広瀬勇二です。
今回のテーマは、「更なる新世界?のワイン達」です。
更なる新世界?のワイン達
先日、東京大丸にて開催された「世界の酒とチーズフェスティバル」に行って参りました!(^^)
その名の通り、世界各国のお酒(と言ってもほぼワイン)とチーズのイベントで、フランス、イタリアと言ったワイン界では王道の国々のワインから、モロッコ、レバノン、アルジェリア、ボスニアヘルツェゴビナと言った、恐らく飲んだことがない方々が多いのでは?と思われるとても珍しい国々のワインまで、約300種類ものワインが出揃いました。
前述したように、ワインと言えばフランス、イタリアなどを中心としたヨーロッパ諸国、そして今やヨーロッパ諸国のワインをも脅かす存在とも言えるカリフォルニアワイン、オーストラリアワインや、遂にフランスワインを超えて日本への輸入量No.1となったチリワイン、同じ南米のアルゼンチンワイン、はたまた南アフリカワインと言った新世界(ニューワールド)と呼ばれるワインが、おのおの独自の味わいと特徴を持って存在するが、最近、と言うかまだ水面下と言っても良いくらい、これらの新世界ワインよりも更に新たな波、言わば「新たな新世界」のワイン達が存在することをこのイベントで知ることができました。
今回は、そのような更なる新しい新世界の、まさにこれから台頭することになるかもしれない未知のワイン達を御紹介致します。
隠れたワイン王国モルドバ
東ヨーロッパに位置する、旧ソビエト連邦を構成していた共和制国家のモルドバ共和国。この国の名を聞いて真っ先に「ワイン」と浮かぶ方は恐らく少ないかと思いますが、実はその通り!モルドバと言えば「ワイン!」の国なのです。
このモルドバの主産業は農業で、主にブドウと小麦。ワイン生産量は世界第20位、一人当たりのワイン消費量は世界第9位で、国民の3人に1人は何かしらワインの仕事に携わっているという実は隠れたワイン王国。
特に国外への輸出が盛んで、モルドバの経済発展、また外貨獲得源として重要な役目を担っております。
生産量だけで言えばお隣のルーマニアやロシアなどもモルドバのそれを上回っておりますが、一人当たりの消費量とも照らし合わせてみると、このモルドバは東ヨーロッパの中では群を抜いてワイン産業が盛んだと言えるのではないでしょうか。
また国の広さや人口なども考慮すると、西ヨーロッパ諸国と比べても国民とワインとの距離はかなり近く身近な存在で、まさに隠れたワイン王国と呼ぶに相応しいお国なのです!
私は十数年前からその存在は知っておりましたが、当時からクオリティーもかなり高く、Rara Neagra(ララ ニャグラ)種やSaperavi(サペラヴィ)種と言ったモルドバ独自の土着品種や、メルロー、カベルネソーヴィニヨン、また白ブドウもシャルドネと言った国際品種の出来も堂々たるもので、特徴的なものから協調性のあるものまで、バラエティー豊かな様々な味わいのワイン達を産出しているのです!
しかもどれもお求めやすい価格!
このモルドバワイン、日本ではまだ認知度は低いのかとも思いますが、そんなモルドバワインとモルドバの食料品も購入できるモルドバのネット販売専門のH.Pがございます。
その名もモルドバマーケット!
モルドバワインのみならず、モルドバ産の蜂蜜やフルーツジャム、無添加の野菜の缶詰やキャビアまで置いてあり、仮にモルドバに興味がなくても楽しめます!
↓↓↓
https://moldova-market.jp/
自由ヶ丘に路面店もあり、そちらではモルドバ人女性社長のアンジェラさん自らも店頭に立ちモルドバの素晴らしさを伝えながら素晴らしいモルドバ商品を販売しております!
↓↓↓
https://www.hikarigai.com/angela/
隠れたワイン王国モルドバ!さりげなく一歩上ゆくブログを目指す大人ワイン.comと致しましては、これは皆様にお伝えしておかなければなりません!(笑)
ワイン通を目指すのであれば、このモルドバワインは抑えておかなければならないワインだと思います!(^^)
伸びしろ未知数!新世界のワイン達
今回のイベントで感じたことは、世界にはまだまだ日本では馴染みがないワインがたくさんあるということ。
国の名前は聞いたことはあるが、まさかこの国でもワインが作られているとは!とビックリしたワインが数多くありました!
ギリシャあたりはまだ序の口で、レバノン、クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナといった東ヨーロッパ、チュニジア、モロッコといったアフリカ大陸に位置する国々、また南米ではチリ、アルゼンチン以外でもウルグアイや、テキーラで有名なメキシコでもワインが造られていることを初めて知りました。
更には、実は世界最古のワイン生産地とも言われているアルメニアのワイン、またこのアルメニアと並び同じく世界最古と言われ、あのクレオパトラもこよなく愛したことから「クレオパトラの涙」とも称され、ユネスコ無形文化遺産にも認定されているグルジア(ジョージア)のワインは本当にクオリティーも高く、正直まだまだ味は…と感じるワインもある中で、この二国のワインは私個人的にはモルドバワインと並ぶ既に完成された味わいでした。
この新たな新世界のワイン達。フランス、イタリアといった王道ワインを愉しむのも大いに結構ですが、これから伸びてくるであろう未知数のワインにも是非注目していただきたいところです!
今後これらのワイン達から、オーパスワンやサッシカイアのように「更なる新世界?のブランドワイン」が登場し、名実共にこの新たな新世界ワインの地位を確立してくれる日が来ることを願います!
というわけで今回のテーマは、「更なる新世界?のワイン達」というテーマでお届けしました。