ワインコンサルタント&ソムリエの広瀬勇二です。
ワインの楽しい点は、ワインそのものだけでなく、ワインを美味しくする、またワインを飲むことが楽しくなる道具もたくさんあるところだと思います。
ワインセラーで大切に寝かせていたヴィンテージワインも、いざ飲む時に乱暴に扱ってしまってはせっかくのワインが台無しです。
そういう場合は、澱が舞わないように、寝かせたままの角度を保ったままサーブができるパニエ(フランス語で籠の意)を使うと良いでしょう。
今回は、ワインを美味しく、また楽しくする道具についてお話させていただければと思います。
Contents
パニエ
まずは冒頭でもお伝えいたしました、オールドヴィンテージのワインをサーヴする時には欠かせないアイテム「パニエ(Panier)」のご紹介。
パニエとは、ワインセラーに横に寝ている状態で保管されているワインを、一度も立てることなく寝かせたままグラスに注ぐために用いるカゴのことを指し、ワインバスケットととも呼ばれております。
レストランやワインバーなどで、ソムリエの方が何やら大切そうにワインを籠に入れて運んでくる光景を見たことがあるかと思いますが、あの籠がパニエです。
パニエを使うことは、ただ見映えを良くするための演出なのではなく、しっかりとした理由があります。
オールドヴィンテージや一部の自然派ワインなどには澱が溜まっておりますが、ワインセラーからワインを出す際、横になっていたワインを縦にすると、この澱が一気に舞い上がり、ボトル中に広がってしまうのです。
この澱の舞い上がりを防ぐため、ワインを一度も立たせることなく抜栓、サーヴするために固定する。それがパニエの役割なのです。
ホームパーティーなどでヴィンテージワインを開ける機会があれば、このパニエを使って抜栓すればあなたはもうワイン上級者!
ちなみに、ソムリエ試験の実技でもこのパニエ抜栓があります。
もしあなたがソムリエを目指すのであれば、少なくともこのパニエ抜栓ができなければワインのプロにはなれないのです。
デキャンタ(デキャンタクリーナー)
ワイン愛好家の方々には説明不要のデキャンタ。
このデキャンタもレストランではよく見かけますね。
レストランでワインをオーダーすると、ソムリエから「デキャンタージュいたしますか?」なんて聞かれる場合があります。
「デキャンタージュ?なんかよくわからないけど、まあソムリエの方が言うのであればやらないよりはやってもらった方がいいか!」なんて人はいないですか?(笑)
大人ワイン.comとして皆様に大人のワインの嗜み方を身につけていただくためには、まずはこのデキャンタージュをご説明いたしましょう!
デキャンタージュ(decantagē)はフランス語でして、「デキャンタ」と呼ばれる専用のガラス容器にワインを移し替えることを言います。
デキャンタージュをする理由は以下の3つ。
① ワインボトルの瓶底に沈澱している澱をボトル内に残したまま、ワインだけをデキャンタに移し替えることで、澱が舞ってグラスに入ってしまうことを防ぐ。
② ボトルからデキャンタに移し替えてワインを空気に触れさせることにより、酸化が促進されてワインの豊かな香りを引き出したり、タンニンを和らげる。ワイン用語で「閉じている」と表現されるような、タンニンや酸味が刺々しく感じられ、香りの広がりが弱いワインであっても、デキャンタージュによってそのワイン本来のポテンシャルを引き出すことができる。
③同じボトルでも、オールドヴィンテージワインなどはコルク付近と瓶底付近で味わいは違いますが、デキャンタージュによって味を均一化する。複数人で飲む場合は有効。ただし、オールドヴィンテージワインはとてもデリケートなので、無闇にデキャンタージュをしてしまうと、ピークダウンも早いので要注意。
以上3点の目的を果たすべくデキャンタージュをする際に、その受け側として使われるのがデキャンタというわけです。
デキャンタージュの方法は、澱を取り除くことが目的で遂行する場合は静かに注ぎ、澱は少ないがとにかく空気に触れさせたいという場合は、多少勢いをつけて注ぐ方がワインの開きは早いですが、基本的にはゆっくり注いでもワインは開きます。
ワインがゆっくり開いてくる様を楽しむのもまた一興ですから、閉じているワインでも敢えてデキャンタージュはせず、時間と共に変わっていく味わいの変化を楽しむこともおすすめの嗜み方です。
このデキャンタージュもソムリエ試験の実技にありますので、ご興味がある方は練習してみましょう。
また、使い終わったデキャンタを洗う時に、隅々まで洗うためにはクリーナーを使うと便利です。
普通の食器用スポンジなどでは届かない位置まで綺麗に洗えるよう、ネックが自在に曲がるスポンジタイプのものや、小さいステンレスビーズを入れて洗浄するという優れものもあります。
特にデキャンタをよく使うワイン上級者の方は、是非クリーナーまで持っておきたいものですね!
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ワインセーバー&ストッパー
毎回抜栓したワインはしっかりと飲み干すという方にはいらぬ心配ですが、健康のために1日にグラス1〜2杯というようなワインの飲み方をされている方は、どうしても残りのワインの保存には気を遣うところでしょう。
せっかくであれば翌日、翌々日も、残っているワインは美味い状態で飲みたいものです。
一般的には、抜栓をしたワインは3日以内には飲み干したいところですが、少しでも長く味わいを保つワインセーバー、ストッパーをご紹介いたします。
幅広く皆様に知られているのは、抜栓したワインにゴム製のフタをして、vacu vin(ヴァキュヴァン)と呼ばれる空気抜きのような物で中の空気を抜くという以下のような商品でしょうか。vacu vinはブランド名なのですが、今や商品名としての代名詞にもなっております。
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長いこと飲食店でも使われてきたヴァキュヴァンはとても馴染みのある商品ですが、最近は空気を抜く必要も無くただ取り付けるだけという以下のような優れ物もあります。
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こやアンチ・オックスには酸化防止カーボンフィルターが内蔵されており、被せるだけでワインの酸化を防止できるというとても便利な商品。ワインの酸化原因となる揮発性成分と酸素の接触を抑制し、ワインの酸化を大幅に遅らせる事により高い保存性能を実現しています。また、内部はシリコーン製となっており、高い密封性で空気を通しません。
しかしながら、ヴァキュヴァンもアンチ・オックスも、酸化を遅らせるとは言え徐々には酸化は進みますので、やはり抜栓したワインは3日以内には飲みきることをオススメいたします。
稀に、抜栓をして3日以上経過したワインが意外にも美味しいという時もありますが、それもまたワインの謎の一つです。
ポアラー
ワインは大好きなのだが、注ぐ時にどうしても雫が垂れてしまい、せっかく敷いたお洒落なテーブルクロスを汚してしまったり、また人に注ぐ時も雫を垂らしてしまわないかと気を遣ってしまう。そんな方には是非「ポアラー」の使用をオススメいたします。
「ポアラー(Pourer)」とは、英語の「Pour(注ぐ)」に由来した言葉で、”注ぐ人”や”注ぎ口”という意味を表します。
よくカジュアルなバーなどで、並べられたリキュールやスピリッツなどのボトルの口に取り付けられている、先細の器具を見たことはございませんでしょうか。あの器具がポアラーです。
ご家庭でもオリーブオイルの瓶などに取り付けて、注ぎやすくしている方も少なくないのではないでしょうか。
一般的には上記のように瓶の口に取り付けて使用する器具全般のことを言いますが、実はこのポアラーにも種類があり、ただ注ぎやすくするだけではなく、その用途も様々です。
特にワイン用のポアラーは、「エアレーション」という、ワインと空気を混ぜて風味を向上させてデキャンタージュと同様の効果を生むデャンティングポアラー(エアレーター)もございます。
まずポアラーのタイプは大きく分けて以下の3種類あります。
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a) コントロールキャップタイプ
スピリッツのボトルにつけてカクテルづくりに用いることや、オリーブオイルなどの液体調味料のボトルにも使用でき、口が大きいボトルの液体量を調節にしたい方におすすめです。お店などでも使われている、いわゆるスタンダードなポアラーです。傾けた分だけいつまでも中身は流れ出ますので、リキュールやスピリッツ、調味料など、様々な容量を注ぎ用途が多いものに付けると良いでしょう。フタ付きの商品もあり、密閉することで中身の酸化や、ほこり、害虫の進入を防げるため、新鮮で清潔な状態を保つことができます。ボトルにポアラーをつけっぱなしにしたい方は、フタ付きがおすすめです。
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b)定量ポアラータイプ
定量ポーラーは、文字通り一定量をサーヴすることができるポアラーです。外観はコントロールキャップタイプとほぼ変わりませんが、よく見ると注ぎ口の中に銀の玉が入っており、ボトルを傾けることでその玉がゆっくりと移動して注ぎ口を塞ぐので、多少の誤差はありますが毎回ほぼ一定量の液体を注ぐことができるアイテムです。主にハイボールやチューハイ、カクテルをつくる際、シングル30mlといったような一定量を注ぐことが必要とされるボトルに使われます。粘度の高いアルコールを注ぐ場合も多少誤差が出るということと、ボトルの傾けが弱いと銀の玉がきちんと注ぎ口を塞がずに中身が止まらず流れ出てしまいますので、使い方には少し注意が必要です。
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c)デキャンティングタイプ
お待たせいたしました。ワインで使うべきポアラーはこちら。ワインを空気に触れさせる「エアレーション」の効果もあるポアラーです。エアレーション用のポアラーには空気を取り込む穴が開いていたり、空気にふれる面積が大きかったりといった工夫が施されています。若いワインや渋味が強いワインでも、
このポアラーで注ぐことにより多少まろやかな味わいになります。
商品によってはノズルの長さが長いものもあり、ノズルが長い程、グラスに到達するまでに空気に触れる時間と面積が大きくなりますので、エアレーションの効果は大きくなります。
今や家具屋のニトリでもエアレーション用ポアラーが販売されており、ワインはより家庭でも親しまれる環境になってきております。
しかしながら、どんなワインでもとにかくエアレーションをすれば良いというわけではありません。
多少渋みが強くても、ワインはゆっくり飲むことによって徐々に味わいは変化をしていきますので、その変化を愉しむこともまた一興です。
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d)ラップワインサーバー
最後は、ポアラーと言うよりは、とにかくワインの雫が垂れないようにサーヴをしやすくという目的で、お手頃な価格で簡単に用意と取り付けもできるラップワインサーバーのご紹介です。
円状のフィルムを丸めて筒状にし、それを注ぎ口に差し込むだけという至って簡易的なアイテムですが、これを取り付けただけで注ぎやすさは格段に上がる優れものです。
まずワインの滴れは無くなりますので、ホームパーティーなどで積極的に皆様にワインを注ぎたいのに、ワインの雫でテーブルクロスなどを汚してしまわないかと心配な方も安心してサーヴができるようになります。
エアレーションの効果は無いですが、味わいはそのままに注ぎやすさだけが向上し、且つ使い終わったあとはそのままゴミ箱に捨てれば処分も完了ですので、我々の業界でも、どこか会場をお借りしての試飲会などでは重宝されるアイテムです。
自宅でのホームパーティーでもさることながら、持ち寄りのワイン会などに何枚か持って行っても気が効くと思われて良いでしょう。
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グラス拭きクロス、スポンジ
ワイングラスはワインを愉しむ上では必要不可欠ですが、ワインをたっぷり愉しんだ後にはお片付けが待っております。
次はそんな片付けには欠かせないワイングラスを洗うスポンジ、また洗い終わった後にグラスを拭くクロスをご紹介いたします。
スポンジやクロスをご紹介する前に、まずはグラスの洗い方と拭き上げについて簡単にご説明しておきましょう。
グラスの洗い方や拭き上げのやり方については色々な動画でもアップされておりますが、主なポイントは以下の通りです。
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ポイント①:洗う時には力を入れ過ぎない。
ポイント②:熱過ぎないお湯で洗う(40℃前後)
ポイント③:拭き上げには2枚のクロスを使う
以上3点です。
ポイント①は、特にワイングラスの縁の部分やステムの部分は脆く破損しやすいですから注意をしましょう。縁の部分は強くつまみ過ぎない、またステムの部分には捻るような力を加えないようにしましょう。ワインを飲む用で使っている限り、ワイングラスはゴシゴシと力を入れて洗う必要は全くないので、ワイン同様に優しく取り扱いましょう。
普通のスポンジではどうしてもワイングラスの底まで届かず、無理矢理スポンジを指で奥まで押し込んで、指先でクルクルみたいな状態になってしまいます。
強引にスポンジと手を突っ込み過ぎてもグラスの縁が割れてしまいますし、そんな時はこのような専用スポンジを使うとスムーズです。
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ワイングラスのためのスポンジ | エノテカ – ワイン通販
ポイント②は、ご家庭であれば、洗っている時に自分が熱くて洗えないというようなことにならない程度のお湯と考えていただいて結構です。温度が高い方が口紅や油汚れもより落ちやすいことは確かですが、ガラスは急激な温度変化に弱いということと、何より自分が持っていられないような高温ではグラスを手放してしまい、破損の原因にもなり兼ねません。私が飲食従業員時代には60℃の熱湯で洗うという荒業をしておりましたが、とても一般の方が手で持っていられるような温度ではないので、温度で言えば40℃前後のお湯で中性洗剤を使って洗えば十分です。
ポイント③の見解は分かれます。グラスの拭き方についての説明は「2枚のクロスを使って両手で」というように、両手を使うために2枚のクロスを使うという説明がされている文面や動画がほとんどですが、私は「2回に分けて拭き上げをするために2枚のクロスを使う」という拭き上げ方法を推奨いたします。
グラスを洗った直後は水分が残っておりますので、1枚目のクロスはその水分を拭き取る用、そして2枚目のクロスで仕上げの拭き上げをします。
グラスをすすいだ後、まずは1枚目のクロスですぐに水分を拭き取ります。この一度目の水分拭き取りが遅いと、グラスに水垢が残り異臭の原因にもなりますので、極力早めに水分を拭き取ってあげましょう。その際、使うクロスはグラスに繊維が付かない以下のようなマイクロファイバー製がオススメです。
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水分を拭き取った後は、違うクロスを用意して仕上げに二度目の拭き上げをします。
しっかりと洗うことができていれば、一度目の拭き上げで十分汚れは落ちているはずなのですが、時に水分拭き取り遅れによる水垢や、通常の布などを使用している場合はその繊維が残ってしまうことがあります。
これらは以下のような磨き上げ用クロスを使った仕上げの磨き上げで落とすことができます。
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グラス磨き上げ用トレシー® | いろいろな用途の専用品 | 製品ラインアップ | トレシー®スタンダード | トレシー® | TORAY
付着してから日数が経ってしまっている水垢などは普通に拭き上げだけでは落ちませんので、その場合はヤカンに水を入れて沸騰させ、その湯気でグラスを曇らせ磨き上げると綺麗に落ち、異臭も消えた最高のコンディションのワイングラスに仕上がります。
我々の業界でも、テイスティング時や、しばらく使っておらず保管していたワイングラスのコンディションを整えるため、汚れていなくてもこの湯気を当てての磨き上げの作業をする時もあるくらいです。
磨き終えたワイングラスは、口を下にするのではなく、口は上に向けたまま、ホコリなどが入らないような場所で保管しましょう。
どうしても適切な場所に収納できない場合は、磨き上げで使ったクロスなどを被せておけば、ワイングラスをホコリから守ることができます。
ラベルファイル(ラベルホルダー)
ワインを飲むことだけがワインの愉しみ方ではありません。
様々なラベルデザインや、有名ワインのラベル、またラベルから読み取れる情報なども見ながら、視覚で愉しむことができるのもワインの魅力の一つです。
しかし、中身を飲み干してしまったワインの空き瓶は、どんなに素晴らしいワインであっても最終的には処分をしなければならないのは寂しいところ。
空き瓶をディスプレイ代わりに飾っている飲食店舗や、個人でも思い出に残っているワインの空き瓶を大切に保管されている方もおりますが、数本であればまだしも、何十本となってくると流石にその全てを保管しておくには限界があります。
せっかく出会った思い出のワイン。せめてラベルだけでもいつまでも大切に保管をしておきたい。そんな方にはこのラベルファイルがオススメです。
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ちなみにこのラベルファイル、世界で最初に開発をしたのは実は日本人なのです。
1992年発売のラベルホルダーNAO。創業者の西尾宗三氏は、この発明により当時数多に出回っていたフランスワインやイタリアワインを覚えられないというワイン愛好家達の悩みを解決し、ワインブームの陰の立役者となったのです。
今でこそレストランやワインバーなどではラベルホルダーを使ってラベルを剥がしてくださる店舗も多いですが、これさえあればご自宅でご自分でもラベル保管ができます。
元々粘着力が強いシールにはなっておりますが、飲み終えた空き瓶に水を入れて重量を増やしてシャンパンクーラーなどに沈め、5〜10分程度ラベルを水に浸してからシールを使えばより綺麗にラベルを剥がすことができます。
ラベルホルダーの裏には、ワイン名、日付や店舗名、またサーヴをしていただいたソムリエの名前、更にはテイスティングコメントなどを記録することができますので、コレクションとしてはもちろん、自分のワインノートとしても活用ができますから、ワインライフがより充実すること間違い無しです。
ミュズレボード
コレクションという点で考えると、このミュズレボードも忘れてはいけないアイテムです。
ミュズレ(muselet)とは、シャンパンやスパークリングワインのコルクを抑えている金属製の栓抑えのことで、炭酸ガスによりコルクが飛び出て瓶の中身が噴出することを防ぐ役目を担っております。
正式にはコルクや針金の部分も含めた栓全体のことを指しますが、主には王冠の部分の金属キャップをミュズレと呼びます。
ミュズレの多くはこの金属キャップのデザインに飲料メーカーのロゴやマークなどが印字され、金属箔にも覆われている。 ミュズレの別名は「シャンパンワイヤー」または「ワイヤーフード」と言います。
メーカーによりこのミュズレのデザインは様々で、シャンパンメゾンなどはメゾン名やエンブレムなどが表示されております。
また生産者や製造年によりそのデザインは異なり、造り手の性格や哲学をも表すと言われ、シャンパンラバーの中にはこのミュズレの多様性が堪らず、コレクションとして収集している方も多いです。
この魅力が詰まったミュズレを収納して美しく飾ることができるのがミュズレボードです。
考えてみれば、どんなワイン好きな方でも最初の一杯目は泡でスタートする方が多いのではないでしょうか。
それであれば、ある意味ラベルファイルよりもこちらのミュズレボードの方が活躍する場は多いかもしれませんね。
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ミュズレボード | エノテカ – ワイン通販
グラスマーカー
ワインの活躍の場の一つにホームパーティーがあります。
皆で好きなワインや料理を持ち寄ってのpotluck party、本当に楽しいですよね!
私もとてもパーティーは大好きですが、楽しくなればなる程自分のグラスを置き忘れてしまったり、誰のグラスかわからなくてなってしまうのはよくある風景。
そんな時にはグラスマーカーが役に立ちます。
グラスのステム〜ソーサー部分に巻き付けるようなタイプのものや、縁に挟むタイプ、また側面に貼り付けるものなど形は様々。
デザインも、可愛いものからお洒落なものまで色々ございますので、自分のお気に入りを探してみるのも面白いですね。
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染み抜き
どんなにワインを愛していても、ワインをこぼしてしまった時の染みだけは神が与える試練。
特に赤ワインの染みは、こぼしてしまった先が白ではないカーペットや衣服だとしても目立ってしまい、パーティーや会食中の楽しい時間も一瞬凍りついてしまいます。
そんな時にすぐさま「染み抜き持ってるよ!」と一声発することができたら、多少なりとも凍りついた空気の緩和と、こぼした、またはこぼされてしまった本人も含めて皆も安堵感を得られ、全員からピンチを救ったファインプレーと思われること間違いなしでしょう。
染み抜きをご紹介させていただく前に、簡単にワインの染みについて説明しておきます。
染みには「タンパク系の汚れ」と「タンニン系の汚れ」の2種類がありますが、ワインの場合は、「タンニン系の汚れ」に分類されています。
タンニン系の汚れは、紅茶やビール、お茶などの汚れも含まれていますが、クリーニングのプロの現場でも特に厄介と言われているのが、前述した「赤ワインの染み」です。
その理由は、赤ワインにはポリフェノールの1種である「アントシアニン」が豊富に含まれており、これが赤色色素として機能しているため、衣類などに付着すると濃い染みが残ってしまうのです。
一度付いてしまった赤ワインの染みは、一般的な洗濯方法では綺麗に落とすことが困難です。
また、数日経過してしまったり、時間が経った赤ワインの染みは酸化してしまい、簡単にそれを落とせなくなりますので、第一のポイントとしては、とにかく早く対応することが重要です。
衣類に付着した赤ワインの染み部分に酸素系漂白剤をかけ、40~50℃ほどのお湯をゆっくりと注ぎ、10分ほど放置してください。過炭酸ナトリウムが温まったお湯と化学反応を起こし、その力で汚れを剥がすように落とすため、この方法である程度染みがキレイになります。
酸素系漂白剤とより細かい染み抜きの方法の記載もございますので、是非一度読んでおくと良いでしょう。
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コラヴァン
最後にご紹介させていただくアイテムは、ちょっと値は張ってしまいますが、コルクを抜くことなく中身を飲むことができるという優れもの。
コラヴァン(CORAVIN)は、細いニードル(針)をコルクに差し込むことにより、キャップシールをカットしたり、コルクを抜くこともなく、ボトルの中のワインを注ぐことができる特許テクノロジーを使用したアイテムなのです。
ワインを注いだ分だけ純度99.9%のアルゴンガスがボトル内に注入され、使用されているニードルはとても細く、このニードルを抜いても天然コルクは自然に穴を塞ぐので、瓶内のワインは酸素に触れることなく引き続き保管ができるというわけです。
メーカーは数ヶ月経ってもその味が変わらないと豪語しておりますが、流石に半年近く経ってくると若干味わいの変化は出てくるとは言え、確かに2〜3ヶ月程度であればほぼ味わいは変わりません。
一本空ける程ではないのですが今日はちょっとこのワインも飲みたいという時や、飲食店などで高級ワインをグラスで提供する場合などはかなり重宝するアイテムです。
交換用のガスなども含めるとやや高額にはなってしまいますが、高級ワインのグラス飲みや、毎日様々なワインをグラスで飲みたいというような方にはオススメです。
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CORAVIN コラヴァン シリーズ【正規品】 | ワイン | ワイングッズ | ワイン・アクセサリーズ・クリエイション
【番外編】ルネデュヴァン
おまけの番外編はルネデュヴァン(Le Nez du Vin)
Le Nez du Vinとは「ワインの鼻」の意。
フランスの有名なワイン鑑定家ジャン・ルノワール氏が研究開発した、香りのサンプルとしては世界初のトレーニングキットです。
ワインの持つ複雑なブーケ(香り)やアロマを、”香りサンプル”を使って効果的に記憶し、ワインを具体的に表現するためのトレーニングができます。
ソムリエなどワインの資格取得を目指す方々にとっては素晴らしい教材でもありますが、そうでない方もワインをより知る上ではとても楽しくもなるアイテムです。
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ルネデュヴァン – Alcotrade Trust
というわけで今回のテーマは、「ソムリエが教える!ワインを美味しくする道具10選」でした。